綿を育てて 紡いでいます


by wataitoya

カテゴリ:<私の栽培方法>( 4 )

(HPより編集転載 2017.1.13)

栽培方法は人それぞれ、土地の環境、土の構造によって様々だと思います。私にも正解はわかりません。基本的には他の作物と同様にお考えいただき、様子を観察しながら、少しずつでも年々栽培を続けられるとよいと思います。


私は綿栽培の開始時(2008年)からずっと、いわゆる自然栽培、不耕起草生、無農薬無施肥で育てています。もともと雑草畑だったり畦道だったりした土地で試行錯誤しながらの栽培でした。耕起したり肥料をやったり黒マルチをしている畑とは成長過程や速度が違うと思います。参考になるところ、ならないところ、ご自信で判断してこの情報を利用してください。

栽培は埼玉県南部と茨城県西部。採種地は主に埼玉県南部の畑です。

<タネ>

c0228804_09562994.jpgタネは油分を含んだ産毛に包まれていて、水に浸してもなかなか沈みません。綿の栽培方法として、よく、播種前に一晩水に漬けるとありますが、しっかり浸水させるには、重石をする、ビニールに入れる等、何かしら工夫が必要になります。

ヒトの手で水に浸すのは、水分を吸わせてタネの発芽を促す為、発芽時期を揃える為といわれています。播種直前に灰をまぶすのは、タネ同士を離れやすくする為と、アルカリで水分を浸透しやすくする為だそうです。



現在私は浸水させず、そのまま播種しています。栽培を始めて数年は浸していましたが、播く面積から播種量を計算して浸しておいても、実際畑で播くと余ったり少なかったりするし、追加播種する分は、浸していなくても十分発芽していたので、余計な手間をかけるのは止めました。

<タネまき>

c0228804_10112465.jpg種の大きさの3倍程度の深さに播き、土をかけ少し強めに押えています。密着していたほうが水分を保ちやすいのと、強い根を期待してのことです。少し溝になるようにしておくと水分を保ちやすいかと思います。

発芽適温は20~25度といわれることが多いですが、洋綿向けの情報なのか和綿向けの情報なのか不明です。私は最低気温が12度を超えて、もう降霜の心配がなくなる頃に播いています(畑に行ける日程の都合も考えて)。霜が降りると枯れてしまうからです。蜜柑の花が咲く頃、という情報もあります。適温になっていないうちは、発芽まで日数がかかるようです。



<虫1>
c0228804_10322320.jpg発芽直後に双葉をかじられたり、穴を開けられたり、根を食われたりして枯れてしまうことがあります。

左画像程度なら光合成ができるので復活することもありますが、右の画像のようになってしまうと、諦めて追加播種します。


<間引き>

c0228804_10420142.jpg 交雑させたくない和綿同士、洋綿同士は畝を挟むなどして離して播きます。播種時の株間は10~30cm。私は筋播きしています。その土地の性質や、風の当たり具合によっ ても、又は高く育てるか、低く横に育てるかなど自分の希望も考慮して決めればいいと思います。後はタネの量と、畑の広さと相談です。

風の強い畑なので、全体的に背は低めに育ててます。洋綿は大きく横に枝を伸ばす傾向があるので、株間は広め。和綿は密植気味です。間引きが苦手な為もありますが、お互い支えあってもくれるだろうし、葉に日照があるような間隔さえあればよいかと思います。

本葉2、3枚まで育てば虫のせいで枯れる心配は少なくなるので、本格的な間引きはこの頃始めています。


<移植>

c0228804_11034407.jpgとても元気がよくていい苗がずらっと並んでいると場所、虫に食われてしまった場所、貧弱な苗ばかりの場所があって、育ちのよい苗を移植したくなります。

綿の根は直根性で地下に真っ直ぐ伸びるので、その形を崩さないように、周りの土を一緒に、土が湿って形を保てるような状態のときに移植しています。あまり根が育ちすぎてしまうと移植ゴテではもう移植は難しいと思います。

地上部が小さいからといって根が小さいわけではなく、根が育って、それから地上部が大きくなっているとか。植物は、地下の姿が地上の姿と連動しているのだそうです。この時期の綿はあまり成長が見られませんが、根を伸ばしているのかもしれません。

移植をすると土を動かすことになり、土の中の様々な沢山の生き物の環境を壊すので、できるだけ移植はしたくないんですけどね。



<摘芯>

c0228804_11160937.jpg摘芯すると収穫量が増えるといわれているようですが、実際比べることができていないので、本当かどうか、わかりません。

摘芯しないで高く育ったとしても、実は同じ数だけつけたかもしれません。たくさんついた蕾が落ちることがあるのは、生理落果だとすれば、植物が自分自身で賄える量の調整をしているのであり、高く育とうが横に育とうが実の数はそれほど変わらない気もします。

でも、横に枝を伸ばすのより、高く伸びて更に枝をつけるのだとしたら、既にある枝先に実をつけるだけの方が、植物にとっては楽なのかもしれませんし。。

なにより、原産地といわれている地域と違い、日本の多くの栽培地では霜が降りるまでに綿の実がある程度熟す段階までいく必要があり。いわゆる栄養成長、木の成長の方にいつまでも力を注ぐよりは、ある程度木が大きくなったら、さっさと生殖成長へ移行してくれたほうがよさそうな気がします。

とくに私の畑は全体的に生育速度が遅く、背も高くならないので、この時期の摘心はほとんどしません。大きくなり過ぎそうな時と、それなりに育った株に蕾がたくさん現れ始めたら、もう上には大きくならなくていいよ、という意味で頂芽を摘心するくくらいです。


長くなりましたので、開花以降は別記事にしましたm(_ _)m









 
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by wataitoya | 2017-10-01 00:00 | <私の栽培方法> | Comments(0)
(HPより編集転載 2017.1.13)

開花までは、左サイドバーのカテゴリーから「綿の栽培1」をご覧ください。


<開花>

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綿は基本的に自家受粉するといわれています。この雌しべ雄しべの形状からも、難しくはないと思います。綿の花粉は比較的重く粘着性が高いそうで、花が触れ合うほど近くなければ、風による交雑の可能性は低そうです。イネ科の花粉などと比べると確かにもったりした感じです。

私は、蕾から開花するまでの過程で自家受粉するような構造になっているのではないかと考えています。マメ科の植物のように。なので、虫媒による交雑はそれほど心配ていませんし、そもそもそれを防ぐのはかなり離れていないと難しく、現実的ではありません。

50平米程度の私の畑では、畝ごとに品種を分けています。和綿白、洋綿茶、和綿茶、洋綿…と、和綿同士、洋綿同士が隣り合わないように。

が、正直あまり交雑は気にしていません。交雑して新たな繊維の色、性質ができるのも楽しみです(翌年用、販売用の種の採種の際にはそれぞれ交雑のないと思われるものを選り分けています)。



<結実>

c0228804_19211072.jpg徐々に実は大きくなり、開花後、約40~60日で実が開きます。気温や湿度などで開くまでの期間に差が出るよう。当然、季節が進むにつれ遅く。それから基本的に和綿より洋綿のほうが何事も時間がかかるようです。

七十二候の「綿柎開く」は、綿のガクが開いていく時期だということ。ガクが反り上がっていくことのようです。ガクが反り上がってから少しして実が開きだします。



<虫2>

c0228804_20024985.jpg開花から結実のこの時期、いわゆるハマキムシが増えてきます。あまりひどいようなら巻かれた葉を開いて、虫や糞を落とし、葉はそのまま残しています。残った葉緑素で光合成できるように。

落ちたハマキムシを観察していると、蟻が連れて行きました。蟻は綿の木をのぼってきて捕獲してもいるようです。頼もしい。
c0228804_19584295.jpg洋綿は実も喰われました。とりあえず引っ張り出して放置。喰われた室以外は実ってくれることを祈って。

バッタ類の食害も一部で目立ちはじめます。一気に草刈りをしてしまった後や、暑さが落ち着いてきた頃など、何かしらのタイミングがあるようですが、不明です。しかし、この食害は長く広くは続かず、枯れてしまうほどにはなりません。

前述の蟻や他の虫のためにも虫たちを全部駆除したりはしません。面倒くさいし(汗)。葉巻虫によって丸裸になる木もありますが、他のほとんどの木は無事だったりするので、やはり綿の畑全体で確実に子孫を残すために、ヒトには判りにくいバランスの取り方をしているのかもしれませんね。



<落果>

綿は幹から葉を出し、同じ付け根から枝を伸ばします。その枝先にまた葉をつけ、その付け根に蕾をつけます。枝はそのまま伸びてまた葉をつけ、蕾をつけることを繰り返します(小さい木の場合を除く)。

つまり、葉一つと蕾一つは最低限のセットなのだと思います。実の中である程度タネが熟すまで、対の葉からの養分が重要なのではないかと。ウリ科類や、綿と同じアオイ科のオクラと同じように。なので、葉を整理するにしても、残したい実があるならその対になる葉は落とさないほうがよいかもしれません。

もちろん他のルートでも養分は供給されると思いますが、やはり枝に実がつきすぎている、対になる葉が小さすぎる、虫食いがある、日照量が少ないなどの場合、植物体自身が調節して、落果がおきやすいと考えられます。
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そんな生理落果の様子。上の画像は8月上旬。左側の幹から伸びた一番下の枝。既に6個の実をつけ、更に幹側から4番目の実の脇と、枝先に葉と蕾(画像に写っていません)をつけました。既に膨らんだ実とこれから咲く蕾合わせて全部で8個。
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8月中旬。4番目の実の脇の蕾と枝先の蕾は落ちてなくなり、6個残りました。この枝より上にも枝葉が伸びて、この一番下の枝葉は日当たりが悪くなってきています。
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9月上旬。結局この枝は5つの実に落ち着いたようです。実の大きさなどから、もう落果はなさそう。葉が少し黄色がかってきています。

残念ながら、この観察を続けていた枝は、ある日畑に行くと無くなっていて、泥棒にあったようです。鋭利な刃物で刈られた後がありました。たぶん枝先のほうの実はまだ熟してなくてキレイに開くことはなかったでしょう。でも盗んだものを家に飾って幸せを感じるんでしょうかね。



<開絮(かいじょ)>
c0228804_20510628.jpg綿の実が開くこと開絮(かいじょ)というそうです。弾けるという言葉を使うから音がすると勘違いする人が増えるのかと思い、開くと書くようにしました。開くときに音はしません。徐々に開いていきます。

その年の天候にもよりますが、和綿は大体8月下旬から開きはじめます。完熟している実は、寒くなって霜が降りて木が枯れても畑で勝手に開いてくれます。でも開いたら雨にあたらないよう、枯れ葉がつかないよう、早めに房だけを収穫しています(ディスプレイなどに使用する場合は、また別です)。

収穫時、立派で沢山実をつけている株の綿の実を来年用に選り分けています。開いていない実や、開き途中の実を収穫して持ち帰り、開くのを待つことも可能ですが、タネが熟しているかどうかはわかりません。繊維も育ちきっていないこともあります。少なくとも来年用のタネにするのは慎重に選んだ方ががよさそうです。

でも、秋の収穫時に雨降りばかりの年、開きかけの実から発芽していたことがありました。結構いくつもの実で発芽していて、タネも綿も使えなくて残念でしたけど、面白い発見でした。

綿の実からタネをとる作業については綿繰りの記事もご参考に。



<連作障害>

c0228804_21120582.jpgいくつか見た文献には、毎年作り続けたほうがよくなると書いてあったり、連作はよくないと書いてあったりしました。

綿を育てる以前から畑をやっていましたし、10代から自然栽培に興味がありましたので、連作障害というものは知っていました。同時に、自然栽培で連作障害が現れるのか?という疑問もありました。単一作物のみを生やし、それ向けの施肥を行う慣行農とは違うのですから、土の状態も、その機能、影響も違うはずだと思っていました。

私の場合はどのみち、今の畑しか綿を栽培する場所が無いので、これからも栽培を続けていきます。現在約10年連作が続いていますが、木がいまいち大きくならない場所があるのは、連作のためなのか、不明です。それでもここ数年は年々よくなってきていると感じていますが、天候の差もありますので、はっきりわかりません。今後も観察を続けます。

ちなみに、当初から綿は一畝二列、畝の中央では落花生やサツマイモ、葉野菜を栽培しています。草も生やし、伸びたら刈り、所により抜いて、土を覆います。綿がなくなる晩秋から春の間は緑肥用麦を栽培。防風や虫の棲家、枯れた後も土の被覆といろいろ役立っています。



<栽培地域>

多くの書物に、綿栽培の北限は福島県、会津地方だと書いてありました。しかし現在はビニルハウスやビニルマルチを使用して、北海道でも栽培を楽しまれている方がいます。室内で冬越しをして二年目の収穫をされている方も。我が家のベランダでは4年目の綿の木が実をつけています。とにかく綿の実がある程度完熟するまでいけば、枝ごと又は青い実を乾燥させて開くのを待てます。

農林水産省のページからの引用ですが、「ワタの発芽又は実生の生育には 15 ℃以上が必要で、 38 ℃以上になると生育が遅延することが知られています。品種にもよりますが、最適生育温度は昼温 25 ℃から 35 ℃の間で、25 ℃以下では生育量は著しく低下します。また、正常な生育には、霜の無い期間が 180~200日以上並びに 500 mm以上の降雨量が必要です」とありました。主にこれは機械紡績に使えるアップランド種についての記述かと思われます。和綿の場合、5月播種で早ければ8月収穫、大体9月~10月が収穫最盛期です。播種から150~180日程度で収穫できています(関東平地)。




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by wataitoya | 2017-10-01 00:00 | <私の栽培方法> | Comments(0)
(HPより編集転載 2017.1.13)

畑がメインなのでベランダでのプランター栽培はそれほど経験がありません。鉢でも不耕起、無農薬、無施肥。日照は半日程度の環境で育てています。​

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<鉢>

綿の根は直根、いわゆるゴボウ根ともいわれ、地下に真っ直ぐ伸びる性質があります。植物が地下で根を伸ばす様子と、地上で幹や枝を伸ばす様子は比例しているという話もあり、鉢で栽培したいという方には大きな、深めの鉢を使用するようお勧めしています。

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でも、大きく育て、沢山収穫を望むわけでなく、それなりの大きさに育ち、それなりの収穫があればよいというなら、無理して大きな鉢を購入し、土を購入し、設置する場所に苦慮することはないと思います。


ウチのプランターたちはせいぜい深くて20cm程度。それでも高さ15~50cmに育ち、一株で2、3個以上の収穫ができることもあります。日当たりのよい場所で、肥料も施すなら、もっと大きくなり、収穫も多くなるのではないかと思います。

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<環境>

置き場所はできる限り長く日に当たるところ。最低でも半日以上は必要ではないかと思います。

洋綿は朝に雨が当たると花粉が濡れて受粉がうまくいかない可能性があったり、実が開く頃に雨が続くとキレイに開かず、腐ったりすることもあります。屋根があれば、そういう心配はなくなりますが、虫や菌は雨で洗い流されることもあるので、微妙ですね。風も同じ。


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<水遣り>

畑では水遣りは雨のみ、タネまきは雨の予報にあわせていますが、鉢の場合は乾いてしんなりしてきたら水遣り。鉢栽培の水遣りは成長の過程、段階、土の量や状態によって違い、簡単なようで難しいです。


<土>

私は5年以上変えていない土に適当に播いて、特別な肥料はやらず。時々米の浸水液をまく程度です。畑と同じように土をむき出しにしないように雑草や枯葉を残しています。


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鉢栽培だとやはり畑のものより虫に弱い印象を受けます。抵抗力、免疫力が弱いのかもしれません。

でもベランダで鉢栽培をしていると、霜や雪の影響もなく、寒さもそれほどでないのか、原産地のように木として年を越えて生き続ける株があります。

この記事の2番目の画像が1年目2014年、右の画像が4年目2017年のものです。昨年も今年も5個の実が収穫できています。今後もどうなるか観察中。






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by wataitoya | 2017-10-01 00:00 | <私の栽培方法> | Comments(0)
(HPより編集転載 2017.1.13)

綿の実からタネをとることを綿繰り(わたくり)、実繰り(さねくり)などというそうです。また次の年、播くときのために…

c0228804_11103513.jpg<収穫のとき>

畑で収穫の際、翌年播種用の実は選別しておきます。ディスプレイ用以外は、綿の実の房だけをそっと摘むようにして収穫。枯れた葉やガクがぽろぽろ繊維に絡みつかないように注意して。かごやネットに入れたり、天日干ししたり、よく乾燥させます。乾燥していたほうがタネ離れがよいので、綿繰りの作業前にはできるだけ乾燥させておきます。

タネを播く予定の綿の実は、保管する環境にも注意が必要かと思います。私は翌年用は早めに綿繰りして仕分けてしまいます。保管分も、ある程度通気性が保てるように、紙袋か、ネットに入れておき、できるだけ早めに綿繰りします。


長期間、綿繰りせず保管すると、タネ等に含まれる油分で繊維が変色することもあるそう。白は目立つので特に注意ですね。


<手でとる>
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一度に沢山の繊維を引っ張らず、少しずつ摘む方が取り易いです。最初は根元ではなく、繊維の先端をつまんで引っ張ります。そのうち短めの繊維が残るので徐々に根元近くをつまんで引っ張るようにしてみましょう。また、皮の表面から垂直方向に引っ張るほうが取れやすいです。

時々タネ離れし難いもの(画像下)があるようです。多少繊維が残っていても発芽にそれほど支障はないと思われます。あまり力ずくでやろうとすると、タネの表皮が一緒に取れてしまうこともありますし、指が疲れます。

以前、和綿を房のまま播種する実験をしたところ、8個のタネのうち6個以上は発芽を確認できました。そのまま播種してもとりあえず十分な水分を吸収できれば発芽するようです。繊維が長く量の多い洋綿ではわかりません。


<綿繰り(わたくり)器>

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棉の実からタネを外す道具です。ハンドルを回すと二つのローラーが回転して、その隙間に綿の繊維を引き込みます。更に回すと、綿の繊維を向こう側へ送って、種が手前に残ります。画像の道具は、ネジでローラー二本の隙間を調節するタイプですが、二つの楔(くさび)で調整する形状のほうが多いようです。

さすがに手でとるより綿繰り器のほうがキレイに、早く、楽にとれます(和綿に限り)。綿繰り器がなくても、料理用麺棒のようなもので転がして外す方法や、パスタマシーンを使用する方法もあるらしいです。ご興味のある方は動画を検索してみてください。

収穫量が少なければ、手でむしり取ってしまえば済むのですが、沢山収穫できて、今後も栽培を予定しているなら、道具の購入を検討するのもありかと思います。

もちろん新品も販売されていますが、中古の綿繰り器でも時々掘り出し物があります。中古の品は、二本のローラーの凸凹が少なく、しっかり接触しているかどうかを、よく確認したほうがよいと思います。やはりローラーは中央がへこみやすいようです。もちろん2本がきちんと連動して動くかどうかも重要。


<綿繰り器を使う>
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私はハンドルを少しずつ操作し、両端ぎりぎりまで使い、出来るだけ多くの綿を一度にローラーにかませるようにしています。真ん中あたりに1、2個挟むだけで無駄にぐるぐる回すことを繰り返していると、木を傷めるし、自分も疲れてしまいます(大量に処理するので…)。

ただし、端に寄り過ぎるとタネや繊維が両端の隙間に吸い込まれて、回転しにくくなります。入ってしまったら分解して取り除きます。時々は分解してゴミ取りや、軸に蝋やワセリンを塗ったりしています。

綿は押し込まず、繊維の先端を隙間に吸い込ませるように軽くそえます。一度に多すぎる繊維が入ると、ローラーの隙間が開き過ぎて上手く綿繰りできません。また、回りにくさを感じた時に力まかせに回そうとすると、道具を傷めたり、未熟なタネをつぶしてしまったりします。

ハンドルからの手応えを感じながら、回転を戻したり、綿を引っ張って、吸い込まれる繊維の量を調節したり、ネジを調整したり工夫します。作業者自身も常にやりやすい姿勢を考えながらやらないと疲れてしまいます。


<植物片などを取り除く>

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綿の繊維で糸を紡ぐ予定の方は、綿繰り前も最中も、ごみは出来るだけ取り除きながらやったほうが後の作業が楽です。枯葉がローラーを通ると綿のなかで粉々に散らかることもあります。未熟なタネもつぶれやすいので、出来るだけ綿繰り前に取り除いておきます。

画像は、譲られたもののゴミが多すぎて紡ぐ気になれなかった綿で作った紙です。混入を防ぐには、畑で綿を摘むときが大事。混んだ畝だと枯葉が付きやすいので、もうタネを播く時から、布にする時のことまで考えておきましょう。



まあ、自分のものなら枯葉程度混ざっていても、それほど気にしないのですが…(汗)











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by wataitoya | 2017-10-01 00:00 | <私の栽培方法> | Comments(0)